基本的に歩兵聯隊についての内容になります

概要

徴兵令により、大日本帝国に籍を置く男子は通常満20歳になると徴兵検査を受けます。
徴兵検査を受けて実際に徴兵されるのはどういう者だったのか、どういうシステムなのか、また志願制度など、兵卒についての制度について記載していく予定です。
徴兵で集められた兵卒たちは職業軍人ではありません。ただし兵卒から職業軍人(下士、将校)を目指すことはできます。下士や将校になる為の方法は各ページにて記載予定です。

徴兵

徴兵令

徴兵事務

志願

志願方法

志願の割合

(年度ごとの各師団の新兵配賦に対する現役志願者の割合を掲載予定)

服役

兵卒の服役

上等兵の再服役

  • 明治27年~
    • 現役満期の下士及び上等兵は再服役を請うことができる
    • 上等兵の再服役は下士たるの技能を有する者に限る
  • 明治32年 改正により消滅
  • 明治27年7月17日 勅令第115号 陸軍現役下士上等兵再服役条例
  • 明治29年6月4日 勅令第238号 陸軍服役条例
  • 明治29年12月2日 勅令第379号 陸軍補充条例

帰休兵制度

満期除隊

予備役

後備役

給与など

給与

→兵卒の現金給与

給与令に定められた官給品

入隊

12月1日 新兵入隊(入営)日 大まかな流れ

  • 聯隊長は聯隊副官に命じ新兵を各中隊に配賦
  • 兵営までの旅費は官費 家族や妻君が入り口まで付き添う人も
  • 1中隊あたり新兵は50人前後、これを2,3の班に分け、軍曹が班長となり休養品の授受、新兵掛士官の命により新兵の教育指導に当たる。班長の軍曹には上等兵が2,3名付き添ってこれを補助する
  • 各中隊にて被服や他所要の物品を配布。軍曹や上等兵に指導されながら直ちに軍衣袴に着替える。新兵の自服は着替え後に入り口にいる付き添いの家族や知人に渡したりまたは郷里へ送還したり、希望があれば軍の一時倉庫に預けることができる
  • このとき着せられる軍衣袴は羅紗服 また洋服を着たことのない者が多かったため、なかなか着たり靴を穿いたりするのに四苦八苦したそう 髪の長い者は予め呼んでいる散髪屋にて五分刈り程度に刈らせたり
  • 正午前に食事分配の喇叭、正午に昼食喇叭が吹かれ、古兵が炊事場より食事を運んでくる。この日の糧食は普段より豪華
  • 昼食後上等兵などに寝具の使い方などを教わり、班長に引率され営内の案内(酒保や営倉、炊事場、厠、聯隊本部など)
  • 宣誓式 中隊兵舎の大広間にて、中隊長の面前にて将校・(明治27年~は+特務曹長)・下士列席の上で軍人読法を聴講し宣誓牒に署名捺印を行う (翌日朝に行う場合も多い)
  • 夕食後には初めての人員検査、その30分後には消灯喇叭が吹きあとは寝てよしだが寝台の使い方に慣れぬ者多し

新兵入隊式

  • 通常入隊の翌日に行う(雨天の場合延期)
  • 軍旗を立てて聯隊全体で整列。新兵も銃剣を下げ外套を肩に巻いて整列
  • 聯隊長が中央に来る時週番中隊長は新兵を円列させ聯隊長はその中央にて勅諭を奉読する
  • 新古兵の引き合わせ、新兵を横列させ古参少佐の号令を以て分列式を行う
  • 式が終わると午後からはもう練兵が始まる(まずは敬礼、姿勢、尊称から)

練兵

学科

術科